競馬は馬7:3騎手と言われているが、自分の理論では、馬5:5騎手、場合によっては、馬4:6騎手という事もあり得ると考えている。稀にディープインパクトの様に、馬8:2騎手(ちょっと大袈裟か・・)でも、勝ってしまう馬も現れるが、ほぼ五分五分と考えている。何故この様な理論に行き着いたかと言うと、大きく分けて3つある。

先ずは『経験』である。競馬というものに興味を持ち始めた頃、競馬は一番強い馬が必ず勝つと思っていた。しかし幾度となく負ける姿を目にしてきた、しかも圧倒的な1番人気で・・・。最初のうちは“何故負けるのか?”理由さえわからなかった。しかし何度か競馬場でこのような場面に出くわした時に、近くにいた二人の男性の会話がすごく響いた。

男A:何で今のアノ馬は直線で内に突っ込んだんですかねぇ・・?
男B:○○騎手が、勝ちを焦ったんだろ、道中だっていくら何でも抑え過ぎだし、これならまだ前のレース同様、△△騎手を乗せときゃ良かったのに・・。
男A:何か、思惑があるんですかねぇ?

〜以下暫く続いたが(省略)、この時、本当に当たり前な事だが、馬は毎回自分の能力を出しきって走っている訳ではないのだと・・・。しかも、馬の能力を生かすも殺すもジョッキーの手腕にかかっている事も再認識した。

2つ目は、『確信』である。特に経験が確信に変わっていった一つに地方競馬(主に南関東)との出会いがある。ほぼ毎日、開催されている地方競馬は”ジョッキーで馬券が売れる”とでも言って良い位、ジョッキーの比重が非常に高く感じられる。またオカルト的な要素はあるにせよ、地元のファンは人気ジョッキーが敗ければ、「今日はヤラナイ日だな・・。」とか「○○は中央ではやるけど、地元じゃ全くヤラずだな」など・・。とにかく”ジョッキーの存在無くして語れない”という事を教えられたのが地方競馬との出会いであった。

最後は『情報』である。芸能界という場所で仕事をする様になってから、たくさんの競馬関係者と知り合える事が出来た。またイベントやグリーンチャンネルの番組に出演する機会も増えた。その時、強く感じたのが、普通に競馬をしていては知り得ない情報をたくさんある事を痛感した。勿論、全ての情報が馬券の的中に直結するとは限らないが、データのファクターとしては、明らかに重要なものが多い・・。またやはりその中でも、ジョッキーや厩舎情報がかなりの部分で重要度を占める事から自分の予想スタイルが確立した。 長々と語ってしまったが、以上の事柄が自分の予想スタイルの原点であり、ウエートの大半を占めているのである。